トピックス10月号「話題になる動画の正解は、炎上?」

トピックス10月号「“話題になる動画”の正解は、炎上?」―― 「見てもらわなければ意味が無い」動画を作るうえで誰もが思うこと。 しかし話題になることを狙った動画は本当の目的を果たせるのでしょうか?

INDEX
  • 話題になるために炎上する人たち
  • 炎上で目的は果たせたか?
  • 誰の話題になるために動画を作るのか?

①話題になるための炎上

「炎上動画ってどう思いますか?」
少し前に、ある県の観光誘致目的動画の炎上が話題になったときによく聞かれました。“炎上”とはネット上で問題視された事柄が社会問題にまで発展する現象です。

ネット上で展開する動画はテレビCMとは違い、再生してもらわなければいけません。そのためWeb動画黎明期から、「見てもらわなければ意味が無い」といった考えが強く持たれていました。その延長線上にあるのが、「話題にならないと意味が無い」といった考えのなかでも過激な炎上マーケティングです。テレビに比べて規制が緩いことを盾に取り、刺激的な表現に走った動画が公開されています。
動画制作者のあいだでも数年前から炎上マーケティングについては論議されていましたが、その正解が見えないままに、ここにきて風向きが変わってきたように思います。

②炎上で本当に目的は果たせたのか

話題になったところで、動画の目的につながらないことが明らかになってきたためです。それでも話題になりたい、といった人の気持ちもわからなくはないですが、せっかく動画をつくったのに評判を落とすようなことがあれば本末転倒です。
件の炎上動画では観光誘致が目的であるにも関わらず、表現ばかりが話題になったために動画が別のベクトルへ向かっていってしまいました。「目的を果たした」とのコメントとともに動画は削除されましたが、本当に目的は果たしたのでしょうか。

たしかに動画は「見てすぐ効果がでる」とは限りません。「ジワジワと効果が出る」ことも期待できます。観光で言えば、「すぐ行きたい」にならないまでも、「いつか行ってみたい」と思わせることができれば動画として充分に役立っているでしょう。

③「見てもらわなければ意味が無い」のこたえ

「見てもらわないと意味が無い」派に反論はしにくいですが、(作ることに意味がある動画もあります。詳しくは弊社まで 笑)少なくともその先にあるのは“過激な描写”ではないと思います。客が本当に見たいものは、ネットで炎上している動画ではありません。話題になることばかりを考えて、ネットにばかり目を向けるのは危険です。

自分が作った動画を見て欲しい人はどのような人か、またその人はどのようなものを見たいと思っているか。ここから想像を広げていくことが大切だと思います。商品に興味をもち、未来の顧客になり得る可能性をもった人たちは、きっと価値のあるものをみたいはずです。
“自分が見せたいもの”と“潜在顧客が見たいと思うもの”、この2つの円が重なったところに、「見てもらわなければ意味がない」に対する答えがあるような気がします。

最近感心した動画に、ソフトキャンディの「メントス」が公開したウェブCMがあります。
こどもが秘密の司令官となって、大人にこっそり指令をだしながら大人同士のスキンシップを成立させる内容です。メントスが生み出す価値で、世界がちょっと変えられることを表現しています。ウェブCMにしては長めで2分以上ありましたがつい見入ってしまいました。

「商品が提供する価値を楽しく伝える」
これが制作者とユーザー双方の満足度が高い、動画の正しいカタチのひとつであると考えています。

今日のポイント
  • 話題になるために過激な表現に頼ることは安易
  • 目的を見誤らないことで動画の効果を受ける
  • 「価値を楽しく伝えること」が愛されるコンテンツの近道
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